映画「主戦場」(2019)

(長文注意) 慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画「主戦場」を観了。 とてつもない面白さだった。 実は、それに先立ち、 ①『番組はなぜ改竄されたか「NHK・ETV事件」の真相』(2006) ②動画「2000年女性国際戦犯法廷を語り継ぐ」 https://satokonoheya-arch…

「あの戦争」の歴史にどう接近するか?

(長文注意) 歴史の勉強・研究を、数年ぶりに本格再開させることにした。 今までと異なるのは、「アジア太平洋戦争」に本腰を入れることにしたことだ。 学生時代は、敢えて棚上げにしていた。 無論、当時は、自らの力不足・時間不足や、別の優先課題を自覚…

岩波「世界」で時論に「復帰」

岩波書店の雑誌「世界」のバックナンバーを何冊か入手した。 自分でも意外?だが、たぶん、きちんと読むのは初めてだと思う。 高校時代は時論的雑誌を好んで読んだ頃があったが、完全に保守偏向だったし、大学では時論よりはアカデミック(哲学・歴史・政治経…

回想・マルクス(主義)との距離の取り方

近年、「マルクス・ルネサンス」というような、マルクスの新たな読まれ方や、その読みを展開する思想家が、急速に注目される流れがあるようだ。 自分自身は、そこに対してさほどの本格的な興味は持ってこなかったが、それを求める社会のニーズというかトレン…

「歴史の猖獗」

年初は、コロナ禍以来の海外でインドネシアで過ごした。 そこで、長年閉ざしていた扉をぐわっと一挙に開いてしまったような感触。 思想・哲学とほぼ同時に「塩漬け」にしてきた「歴史」に「復帰」せねばならない時を迎えている。 「歴史」は、常に回帰すべき…

朝日新聞デジタルに初課金!

発狂したのでもとち狂ったのでもない。笑 とはいえ、この行動には我ながら驚くが。 朝日新聞ではなく、web論座に用があったのだが、あいにく今年の4月でつぶれており、アーカイブだけとなっていた。朝日新聞デジタルに課金すれば(アカウント有りのため1か月…

初めからなかった「アジア」と「アジア主義」

学生時代は、「アジア史」を専門にやった、つもりでいた(「東洋史」ではない)。 今となっては馬鹿げた話だが、「アジア」を「存在する実体」として捉え、その歴史を学ぶ、というスタンスでいたわけだ。 「踊るだいぶ手前で迷夢が醒めた」、といったところ…

「思考のフロンティア」で「思想を再起動」

学生時代に好んで読んでいた、岩波書店「思考のフロンティア」というシリーズがある。 「公共性」「デモクラシー」「フェミニズム」といった様々な現代思想のアクチュアルなトピックに基づいて、各論者が厚めのエッセイを書き、末尾には参考図書も厚めに紹介…